top hachikuma

 案外知られていない事ですが、タカの仲間にも『渡り』をする種があって、「渡るタカ」の代表的な種として、サシバ・ハチクマ・ノスリの三種が挙げられます。サシバとハチクマは夏鳥として飛来し、繁殖を終えると、9月中旬から下旬にかけて南の越冬地へ移動する『渡り』のピークを迎えます。反対に冬鳥として越冬のためにやって来るのがノスリで、10月に盛期を迎えます。他にもツミやハイタカといった小型のタカも観察することが出来ます。これらタカの仲間の「渡り」を「タカの渡り」と言って、猪子山では1シーズンで10,000羽前後。多い日には1日で2,000~3,000羽もの渡って行くタカの姿を見ることが出来ます。